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狐狸狐狸ばなし 8月29日(水)公演

狐狸狐狸ばなしの一場面
狐狸狐狸ばなし
作 北條秀司 演出ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 篠井英介・ラサール石井・板尾創路・六角精児 他

日  程:2007年8月29日(水)
時  間:開場18:30 開演19:00
会  場:茅野市民館 マルチホール
料  金:全席指定
A席3,000円【友の会会員2,850円】(当日3,500円) 
B席(2Fバルコニー)1,000円
友の会先行発売 5月20日(日)  チケット一般発売 6月1日(金) 
【窓口でのチケット取り扱い】
茅野市民館/チケットぴあベレックLCV/シマダヤ楽器店/平安堂茅野店/平安堂諏訪店/
まるみつ百貨店/笠原書店/松本井上チケットぴあ
【インターネットでのチケット取り扱い】
イベントナガノ   テレビ信州チケットセンター
篠井英介
篠井英介 ラサール石井 板尾創路 六角精児
昔から男と女は狐と狸の化かし合いと申します。ものぐさ坊主と亭主もちの女、そこにその亭主と坊主に言い寄る別の女が入り交じり、てんやわんやの化かしあい。
惚れた、腫れたのお話が、小粋な都都逸を聞いたような後味を残す大人のお芝居です。
『特権階級のセクト主義とイデオロギーの演劇に抗し、あくまで一般庶民のための格調ある舞台を創造する。この信念は終生、変わることがない』 これは平成8年に93歳でこの世を去った劇作家、北條秀司が生涯貫いた劇作精神である。この庶民に対するあくなき愛情が、どの作品にも色濃く表れている。高いところから見下ろすのではなく、同じ人間の目線で見つめつづけた作家の洞察力は確かで、こんな時代だからこそより強い有効性を感じる。
 この作品は、昭和36年に東宝劇場で上演された戯曲である。この作品はタイトルが示すように狐と狸の馬鹿仕合い。人間の際限ない欲望を喜劇タッチで描いた傑作を、ナンセンスな笑いとポップな感覚で現代の演劇シーンをリードするナイロン100℃を主宰するケラリーノ・サンドロヴィッチが見事に平成の世に甦らせた。 総勢13名の役者たちが舞台を縦横無尽に駆け回る。
【劇評】
手ぬぐい職人の伊之助(ラサール石井)は、妻・おきわ(篠井英介)に惚れぬき、近所の住職・重善(板尾創路)との不倫にも目をつぶっている。しかし重善に婿入りの話があると知ったおきわは焦り、また、しつこい夫への嫌気もあって、ふぐ中毒に見せかけて伊之助を殺害。計画は成功するが、翌朝、火葬場から伊之助が元気に帰って来て…。 
原作は北條秀司が40年以上前に書いたコメディ。完成度は高いが、笑いは時代を敏感に反映するから、書かれた当時どんなに面白くても、そのままでは絶対に色あせる。
KERAは、大手術を敢行した。時は現代、妻の不倫から自殺を図って入院した男を先輩がなぐさめる。そして、「こんな話があるんだよ」と、北條番を聞かせるのだ。しかもセットは抽象、衣装も(江戸時代の話なのに)デザイン性の高いもの。おきわを演じた篠井英介は、普段のショートヘアのまま。あらゆる点で、抽象的でシンプルな現代的解釈がほどこされていた。
ラストは、そのふたりが時空を越えひとつに。北條が用意したどんでん返しを、さらにKERAがひとひねりした格好だ。それがまるで、KERA版と北條版が、タイトルにある狐と狸のごとく騙し合った構造に見えた。これこそ、古い脚本を再演する意味だろう。板尾創路の色気、ラサール石井の上方男ぶりも自然で、いいプロデュース公演の見本だった。  Look at STAR! Vol.9より
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